未利用魚を活用した加工品を開発 県漁連が特設サイトで販売

サイズが小さく市場で販売できない魚や、捨てられてしまう魚の部位など“もったいない”を有効活用して売り出す取り組みを宮崎県漁連が始めました。

宮崎県漁業協同組合連合会が特設サイトを設けて新たなブランドとして立ち上げたのは、「エコフィッシュ宮崎」です。

宮崎県では漁業が盛んな一方で、サイズが小さいなど市場で販売できない魚いわゆる「未利用魚」や、流通の際に買い付け業者が捨ててしまう部位があることなどが長年の課題となっていました。

これらの“もったいない”を有効活用して、新たな商品を販売しようと、食品製造会社などと協力して加工品を作り、先月末から販売を始めています。

販売しているのは、小さくて鮮魚として流通しないトビウオのすり身を麺に使った日南市の郷土料理「魚うどん」や、脂の乗った部位にもかかわらず、加工に手間がかかることから廃棄されていたキハダマグロのエラ周辺や頭の部分を焼いた商品など3つです。

宮崎県漁連では今後、カツオやブリなどを使った新しい商品の開発を進めることにしていて、限りある水産資源を活用して、フードロスの削減にもつなげたいとしています。