リユースで家庭ゴミ削減 宮崎市が民間サイト運営会社と協定

家庭でのゴミを削減しようと、宮崎市は不要品を売りたい人とリサイクルショップを仲介するサイトの運営会社と協定を結びました。

宮崎市が協定を結んだのは、不要品買い取りの仲介サイト「おいくら」の運営会社です。

この仲介サイトでは、家庭で不要になったものを写真と説明をつけて登録すれば、全国のリサイクルショップに一括査定され、買い取り価格を比較したうえで、売ることができます。

宮崎市で家具や家電をゴミとして出す場合には、処分費用がかかるほか、指定された場所まで持ち込む必要がありますが、サイトは無料で利用でき、業者によっては自宅まで出張買い取りをしてくれる場合もあるということです。

市によりますと昨年度、市が収集した家具や家電など粗大ゴミは9231件に上りますが、処理を委託している業者からは「まだ使えるのではないか」といった声が多く寄せられていたということです。

このため、市はホームページに仲介サイトの情報を掲載して市民に再利用を呼びかけ、ゴミの削減につなげたいとしています。

【粗大ゴミの大半は処分】
宮崎市で粗大ゴミの持ち込みを受け付けている施設
「エコクリーンプラザみやざき」の中には障害者の就労支援施設があり、持ち込まれた不要品で、まだ使えるものについては、本人の同意を得た上で修理するなどして格安で抽せん販売しています。

しかし再利用されるのは、ごくわずかで、大半の粗大ゴミは家庭から屋外のゴミ置き場に出すなどして
状態が悪くなることが多く、粉砕処分されています。
市によりますと修理するなどして再利用されたのは、昨年度、558点にとどまっているということです。

そこで、譲りたい人と欲しい人のマッチングを進めて、さらに再利用を進めようと今回、仲介サイトと協定を結びました。

市では、市民に再利用・リユースのきっかけを提供することで、家庭から出るゴミの削減につながることを期待しています。