仏クルーズ船の誘致へ キーマンを観光地に招待

フランスのクルーズ船を誘致しようと、宮崎県は運航会社で寄港先を決めているキーマンの社員を招き、25日、宮崎市の観光地を案内しました。

宮崎市を訪れたのは、フランスにあるクルーズ船の運航会社「PONANT」で航路の決定に関わっている日本人の社員です。

午前中に県の担当者の案内で青島を一望できる展望台に到着すると、周辺に日帰り温泉の施設があるといった説明を受けました。

このあと近くの道の駅を視察し、「こんなにたくさんの種類のかんきつ類が売られているのは、フランス人に受けがよいと思う」と話していました。

この会社では、およそ200人乗りの小型クルーズ船を運航し、1人当たり1泊7万円から10万円のツアー商品を販売しています。

会社によりますと、利用客は地元の食材への関心が高いことから、農畜産物が豊富な宮崎が寄港先の有力な候補地に挙がっているということです。

検討中のツアーは九州を巡るもので、油津港に寄って日南市や宮崎市を観光し、宮崎港から再び乗船する案が出ているということです。

キーマンの社員は27日まで滞在し、日南市の焼酎の醸造所や綾町のつり橋などを視察する予定です。

視察を行ったPONANTの伊知地亮さんは「おいしい食材の産地であることは大きな宮崎の武器だ。見聞きする観光だけでなく、食材を生かしたおもしろい企画を作れるのではないか」と話していました。