70歳以上のドライバー 運転の癖をアプリで確認 実証実験

70歳以上のドライバーを対象にした警察の新たな事故防止の取り組みです。
車の走行データをスマートフォンのアプリで確認できるシステムを活用し、自分の運転の癖を知って事故防止につなげてもらう実証実験が県内で始まりました。

これは、県警察本部が大手損害保険会社の協力を得て、車を運転する70歳以上の人を対象に始めたもので、19日、県警本部で保険会社と取り組みの合意書を交わしました。

実証実験では、マイカーに小型のセンサーを載せて、急ブレーキや急発進をした場所をスマートフォンのアプリ上で確認できるようにする保険会社のシステムを活用します。

アプリでは、ブレーキや速度など5項目の運転技術に関する評価が表示されるほか、100点満点の総合スコアを見ることもできます。

式のあと、実験の参加者およそ10人がアプリの設定やセンサーの取り付けを行いました。

県警では来月末まで200人を上限に参加者を募集しています。

県内で去年1年間に自動車による事故で亡くなった人のうち、半数近い14人が65歳以上のドライバーによる事故の犠牲者でした。

参加した男性の1人は「体の反応が鈍くなっている自覚がある。自分の運転評価を見ながら常に反省して、先生代わりに活用したい」と話していました。

県警察本部交通部の湯浅晴之部長は「取り組みが広がって交通事故が減少することを期待している」と話していました。