延岡 高校生に地元の農林水産業の魅力紹介する催し

県内の高校生に地元の農林水産業の魅力を紹介する催しが17日、延岡市で開かれ、創意工夫をこらした経営をする企業の担当者たちが事業の内容をPRしました。

延岡市で開かれた催しの会場には、県内で農産物の生産や木材加工、魚の養殖をしている合わせて14の企業や団体がブースを構えました。

県内の農業高校や海洋高校などの生徒、およそ100人が参加し、各ブースを回りながら事業の内容や働き方について説明を受けました。

このうちメンマを製造している延岡市の会社では、やっかい物の放置竹林の竹からメンマを作って販売したり、余った部分の竹を家畜のエサとして農家に提供したりしているという話を熱心に聞いていました。

また、延岡市にあるうなぎの養殖加工会社では、担当者が、病気を防ぐ薬品を使わずに育てたうなぎ自体のおいしさを味わえるよう、白焼きにこだわっていることをアピールしていました。

男子生徒の1人は「養殖について学ぶ自分の強みを生かせる企業を知ることができて、よい機会になった。将来は県内で就職したい」と話していました。

県内の農林水産業で働く人の数は、2020年の時点でおよそ5万2000人と10年間で1割余り減少し、担い手の確保が喫緊の課題となっています。

うなぎを養殖する『北川淡水』の治久丸史さんは、「県内の1次産業で頑張る大人に触れてみて、もう一度、進路を考え直すきっかけになればうれしい」と話していました。