県特産「乾しいたけ」ことし最初の入札会始まる 日向市

生産量、全国2位を誇る宮崎県特産の「乾しいたけ」のことし最初の入札会が16日から日向市で始まりました。

日向市の「椎茸流通センター」には、生産者や商社の関係者などおよそ70人が集まりました。

JA宮崎経済連の坂下栄次代表理事会長が「中山間地が多い宮崎で地域の経済を守るため、しいたけの栽培に力を入れてもらい、品質の向上にも努めていただきたい」とあいさつしました。

16日は県内各地で生産された857点、あわせて10トンあまりの「乾しいたけ」が出品され、県内外から集まった商社の担当者たちが色や形、香りを確認したあとパソコンで希望価格を入札していました。

JA宮崎経済連によりますと、秋に雨が少なく11月以降、高温だった影響が心配されたということですが、出品数は前の年よりも増えて品質も例年並みだということです。

生産者でもあるJA日向椎茸部会長の田中久智さんは、「天候への対応に苦慮しましたが、よいものができたと思う。栄養が豊富で美容にもよいので多くの人に食べてほしい」と話してました。

県内の商社で作る団体の飯干義輝会長は「質のよいものが出ている。流通コストが上昇し、価格転嫁できない状況にあるが流通を維持できるよう取り組んでいきたい」と話していました。

入札は17日まで行われます。