南米ペルーの医師 宮崎大学で最先端のロボット手術を見学

南米のペルーの医師たちが日本の医療現場で使われている最先端の技術を学ぶため宮崎大学に招かれ、ロボットを使ったがんの手術を見学しました。

研修のため日本に招かれたのはペルーにある国立サンマルコス大学などで診療や研究に当たっている6人の医師です。

15日は宮崎市の宮崎大学医学部附属病院を訪れ、手術支援ロボットの「ダビンチ」を使った直腸がんの手術を見学しました。

「ダビンチ」は医師がモニターで臓器などの映像を見ながら手元のコントローラーなどで4本のアームを動かしながら手術を行うロボットで、宮崎大学では5年前に導入しました。

解像度が高い立体的な映像で患部を把握することができるほか、医師の操作の手ぶれも自動で補正され、精密な手術を行うことができます。

ペルーの医師たちは、座って手術を行えるため疲れにくく、手術室から離れた場所から遠隔で操作することもできるなどのメリットについて説明を受けていました。

一行は18日まで県内に滞在し、宮崎大学の医師たちと研究発表や意見交換を行う予定です。

サンマルコス大学のコンスウェロ・コルネホ教授は「医療技術が大きな進歩を遂げていることを実感した」と話していました。

宮崎大学医学部の七島篤志教授は「今後もこうした機会を設け、医師や学生が互いに国際的な学びを得られるようにしたい」と話していました。