“サンタのおじさん”から寄付 子育て世帯にクリスマスケーキ

小林市で一足早いサンタからのクリスマスプレゼントです。
“サンタのおじさん”と名乗る匿名の男性からの寄付で21日、子育て世帯にクリスマスケーキが贈られました。

21日、小林市では社会福祉協議会を通して市内120の子育て世帯に一足早くクリスマスケーキや食料品が贈られました。

このクリスマスケーキは、ことし7月、市役所を訪れた“FMサンタのおじさん”と名乗る男性からの30万円の寄付をもとにしたもので、この“サンタのおじさん”から「子どもたちにクリスマスケーキを贈りたい」という要望があったということです。

祖母と一緒に来た小学2年生の女の子はケーキを受け取ると、“サンタのおじさん”に渡す予定のカードに「ケーキありがとうございます」と感謝のメッセージをつづっていました。

中学1年生の子どもを育てる母親の末永紫乃さんは「いつもはケーキを手作りしていましたが、もらえた分、ほかのことを子供にしてあげられる。楽しみでありがたいです」と話していました。

“サンタおじさん”を応対した小林市こども課の冨満聖子課長は「地域には“サンタおじさん”のような暖かい方や支援もある。ケーキを受け取った子どもたちは“おじさん”の思いを感じて元気に成長してほしい」と話していました。

【背景に“FMサンタのおじさん”からの寄付】
このクリスマスケーキ贈呈の背景には、ことし7月、突如、小林市役所を訪れた男性が関係しています。

この男性は“FMサンタのおじさん”と名乗り、窓口の職員に茶封筒を渡したということです。

職員が中を確認すると現金30万円が。

“サンタのおじさん”は「これで子どもたちに何か考えてほしい」と伝えたといいます。

その後、使いみちについて“サンタのおじさん”と話し合っていた際、職員が印象に残ったことばがありました。

「クリスマスに丸いケーキがもらえるとうれしいんじゃないかな」。

そこで市は、“サンタのおじさん”のことば通りの真っ赤なイチゴがのり、小さなサンタが飾りつけられた丸いショートケーキを準備し、子どもたちに渡すことにしました。