日向入郷地域唯一の産科クリニックに 地域の5市町村が補助金

宮崎県内で産科の医療機関が減り続ける中、日向入郷地域で唯一、お産を扱っている日向市の産婦人科クリニックに対し、今年度、5つの市町村が負担して1000万円の補助金を出すことになりました。

財政支援が行われることになったのは日向市にある「渡辺産婦人科」です。

このクリニックは日向市と門川町、美郷町、椎葉村、それに諸塚村から成る日向入郷地域で唯一、お産を扱っている医療機関です。

クリニックによりますと、少子化の影響で1年間に扱う出産件数が10年前と比べて3割近く減ったのに伴って収入も減少し、去年は数千万円の赤字になるなど厳しい経営が続いているということです。

こうした現状を踏まえ、日向市は地域の産科医療体制を維持するため財政的な支援が不可欠だとして、今年度、1000万円の補助金を交付することを決めました。

入郷地域のほかの町と村も、財源の一部を拠出して負担することになっているほか、日向市では来年度と再来年度も同様の支援を行うことを検討しています。

県によりますと、県内の市町村が産科医療の支援のため、地域の産婦人科クリニックに補助を行うのは珍しいということです。

渡辺産婦人科の渡辺裕之院長は「地方でも安全に出産できる所を残さないといけない中で支援はありがたい。今後もできるかぎり、地域のお産を支えていきたい」と話しています。