ユネスコの無形文化遺産 神楽は日本の候補に選ばれず

神楽をユネスコの無形文化遺産にしようという宮崎県の目標の達成が遠のきました。
3年後の登録に向けて日本からは「書道」を提案することが国の審議会で決まり、神楽は選ばれませんでした。

宮崎県は去年10月、全国およそ40の神楽の保存団体でつくる協議会を設立し、ユネスコの無形文化遺産の候補として神楽を提案するよう文化庁に働きかけてきました。

日本の無形文化遺産をめぐっては登録件数が多いことなどからユネスコの審査が2年に1件のペースになっているため、次回の審査は3年後の2026年11月ごろに行われる見通しです。

これに向けて、18日開かれた文化庁の文化審議会の部会で日本として何を候補として提案するかが話し合われた結果、書道が選ばれ、神楽は落選しました。

このため県は目標を先に延ばし、5年後の2028年度の登録に向けて日本政府から神楽を候補として提案してもらうことを改めて目指すことになりました。

河野知事は「神楽の保存、継承に向けて宮崎県が先頭に立ち全国的な活動をしてきたが、候補に選ばれず残念だ。これからも神楽を未来につなげていくため、引き続き早期の登録を目指していく」とコメントしています。