高速バスと新幹線を併用 県産品の都市部輸送の実証実験

消費拡大やドライバー不足の解決策として県内産の野菜や和菓子を高速バスと新幹線を併用して、短時間で都市部に届ける実証実験が行われました。

JR九州では新幹線を使って地方の荷物を都市部に輸送するサービスを行っていますが、新幹線が通っていない宮崎県では実施されていませんでした。

このため19日高速バスと新幹線を併用して県産品を福岡市まで輸送する実証実験が行われました。

実験は宮交シティを運営する「いちご」と連携して行われ、午前9時ごろ宮交シティのバスターミナルで、県内産の野菜や和菓子が熊本県の新八代駅行きの高速バスに積み込まれました。

荷物は、新八代駅で新幹線に積み替えられておよそ4時間後に博多駅に到着し、即日販売されるということです。

物流を巡っては、来年4月からトラックドライバーの労働時間の規制が強化され、輸送量の減少が懸念されていて、今回の取り組みはこの問題の解決策のひとつとしても期待されています。

JR九州では、今後、新幹線の停車駅がないほかの県の地域でも実験を行い、輸送にかかる時間や移動中の振動が商品に与える影響などを検証したうえで、サービスの実用化を目指したい考えです。

実験に参加した「いちご」の田口沙緒理さんは「新たなサービスを通じてこれまで県外に出なかった食材などが広まってほしい」と話していました。