外国人含む10〜70代の18人 県内初の夜間中学に入学決定

来年春、宮崎市に開校する県内初の夜間中学に外国人を含む10代から70代の18人が入学することが決まりました。

来年4月に開校する「宮崎市立ひなた中学校」は県内初の夜間中学で、県内に住む16歳以上で中学校を卒業していなかったり、不登校などで十分学ぶことができなかったりして、学びの機会を求めている人を受け入れます。

先月、入学希望者の面談が行われ、1期生となる18人の入学が決まりました。

それぞれ宮崎市、綾町、西都市の在住で、このうち3人はアフガニスタン、インド、フィリピンの外国籍の人たちです。

また、年代別では10代が4人、20代が2人、30代が2人、40代が5人、50代が1人、70代が4人となっています。

市によりますと18人のうち、17人が1年生から、残り1人は高校進学を目指して3年生から学校生活をスタートするということです。

学校は1学年につき1クラスで、一人ひとりの習熟度に応じたきめ細かな指導を行うことにしています。

2年生や3年生からの編入も可能で、校長が認めれば6年まで在籍することができます。

宮崎市教育委員会は「生徒の個性を大切にしながら、ひとりひとりの思いを受け止め、自分らしい生き方や幸せを実現できるようサポートしていきたい」と話しています。

【宮崎市の清山市長】

これについて宮崎市の清山市長は今月14日の会見で「年齢も国籍もさまざまな18人が入学ということで、多様な学びのニーズに応えられていると思う。大事なのはこれからで、特に今回は宮崎市以外からの入学者が2人しかいなかったので、『県内一円から広く来ていただける学校だ』ということを広くアピールしていきたい」と話していました。