オオメジロザメ 宮崎市の大淀川河口付近で確認

凶暴なことで知られ、これまで沖縄より北には生息しないとされてきたオオメジロザメが、宮崎市の大淀川の河口付近で確認されていたことがわかりました。

オオメジロザメは熱帯や亜熱帯の海に生息するサメで凶暴な性格で知られています。

宮崎大学で国内の魚の分布を研究している大学院生の緒方悠輝也さんによりますと、7年前の5月、SNSに投稿されていた大淀川の河口付近で釣り上げ上げられたという魚の写真を調べたところ、オオメジロザメだとわかったということです。

また、緒方さんのもとにはこの4年の間に10件程度、種類は定かではないもののサメの目撃情報が寄せられているほか、先月には大淀川の赤江大橋の近くで鋭い歯でかみちぎられたとみられる魚の死骸が見つかったということです。

オオメジロザメはこれまで、沖縄より北には生息しないとされてきましたが、緒方さんは近年の海水温の上昇で、行動範囲が広がっているのではないかと推測しています。

緒方さんは「この5年ほどで海の様子が変わってきている。
オオメジロザメは人を襲うことがあるので、見つけても刺激しないよう注意してほしい」と話していました。