新富町で日米共同訓練に反対する住民など抗議集会

新富町の航空自衛隊新田原基地を拠点に日米共同訓練が行われる中、訓練に反対する住民などが町内で抗議集会を開きました。

新田原基地から4キロほど離れた広場で行われた抗議集会には、日米共同訓練に反対する団体のメンバーや地元の住人など合わせて30人ほどが集まりました。

新富町にある新田原基地をめぐっては、最新鋭のステルス戦闘機、F35Bが来年度配備されることが決まっているほか、防衛省が基地の隣接地を取得して拡張し、迎撃ミサイル「PAC3」の訓練などを行うことを計画しています。

集会の参加者たちは、雨が降る中、かわるがわるマイクを握り、「墜落事故が起きたり、敵地攻撃の標的になったりするのではないかと恐怖と不安にかられる」と訴えました。

このあと、「日米共同訓練反対」と一斉に声を上げていました。

参加者の1人は「訓練を重ねるごとに規模が大きくなっていることに怒りと不安を感じる。国は基地を大きくする根拠についてもきちんと説明するべきだ」と話していました。

団体の代表の矢野弘子さんは「住民が知らないうちに物事が進められている。対話で平和な世界を築けると信じているので、草の根の力で訴え続けたい」と話していました。