保育施設での乳児死亡 宮崎市の検証委が施設の監査方法協議

宮崎市の認可外の保育施設でうつ伏せで寝ていた乳児が死亡したことを受けて、防止策などを協議する市の検証委員会の3回目の会合が5日夜開かれ、市内の施設を対象に運営体制や安全管理をチェックする監査のあり方などについて意見が交わされました。

ことし3月、宮崎市の認可外の保育施設でうつ伏せで昼寝をしていた1歳未満の乳児に異変が見つかり死亡したことをうけて、市は大学教員ら5人による検証委員会を設置して防止策などを検討しています。

5日夜は3回目の会合が開かれ、冒頭を除き非公開で協議が行われました。

市によりますと、会合では、市が保育園や保育施設など230あまりの施設を対象に毎年、運営体制や安全管理をチェックする監査のあり方などについて意見が交わされたということです。

この中で、委員からは職員の配置など施設の体制や管理が日頃から適切か確認するため監査に入る時期や時間帯を工夫することや、より専門性を持った職員が監査にあたることなどが提案されたということです。

検証委員会は今後も開かれ、今年度中に提言を報告書としてまとめることにしています。

県立看護大学の学長で、検証委員会の長鶴美佐子委員長は「監査体制のあり方や課題が出てきたので提言を整理しながら報告書で提示していきたい」と話していました。