生後9か月の赤ちゃん死亡事故受けスーパーが再発防止対策

29日、宮崎市のスーパーの駐車場で親子2人が乗用車にはねられ、生後9か月の赤ちゃんが亡くなった事故を受け、店側は特売日などに駐車場の誘導員を従来より増やすことを決めるなど、再発防止に乗り出しました。

29日、宮崎市にある「Foodaly霧島店」の駐車場で、30代の母親と生後9か月の娘がバックしてきた乗用車にはねられ、赤ちゃんが死亡しました。

当日、特売日だったため、駐車場が朝から満車となり、多くの車で混雑する中で事故は起きました。

店によりますと、事故の当日を含め特売日など混雑する日には店の前と近くの駐車場に合わせて3人の警備員を誘導員として配置していましたが、今後、2人増やすことを決めました。

今回、親子が車と歩行者の動きが重なる店の入り口近くではねられたことから、増員する誘導員を2か所の入り口近くに配置することにしています。

また、1日から駐車場に張り紙をしたり、1時間に1回、店内放送を行ったりして車で来た客に歩行者への注意を促す取り組みを始めました。

こうした対策はほかの系列店でも順次、講じていくということです。

運営会社の「ハツトリー」の田中聡取締役は「安全に買い物に来ていただけるよう努力していきたい」と話しています。

一方、警察は車を運転していた宮崎市の72歳の男性を自動車運転過失致死傷の疑いで逮捕していましたが、1日、処分保留で釈放し、任意で調べを進めています。

【献花台には多くの花】
現場のそばには事故の次の日から献花台が設置され、たくさんの花やお菓子が供えられています。

献花台で手を合わせていた近所の70代の女性は「私にも9か月の孫がいるので、他人事には思えない。被害者の方はかわいそうに思います」と話していました。