中国人が中国の警察官名乗る男などに880万円だまし取られる

宮崎市の20代の中国人の男性が中国の警察官を名乗る男などから収容所に入れることが決まった保証金を支払えば収監を伸ばせるなどとうそを言われ、現金およそ880万円をだまし取られました。
警察は全国的に外国人を狙った特殊詐欺が増えているとして注意を呼びかけています。

警察によりますと、今月上旬、宮崎市の20代の中国人の男性の携帯電話に運送会社の社員や中国の警察官や検察官を名乗る男から複数回にわたって中国語で連絡がありました。

電話ではまず、運送会社と警察官を名乗る男から、送ってはいけない薬品を送っている口座がマネーロンダリングに使われている口座を凍結し、中国の収容所に入れることが決まったなどと言われたということです。

続いて検察官を名乗る男から保証金を支払えば口座凍結と収監を延ばせる潔白であれば保証金は返すなどとうそを言われ、男性は話を信じ指定された口座におよそ880万円を振り込んだということです。

男性はその後、中国の警察官を名乗る男から「保証金を返す」と伝えられたものの、返金されなかったため、警察に相談したということです。

警察によりますと、外国人を狙った特殊詐欺は統計を取り始めた2017年以降、県内ではおととしに続いて2例目ですが、全国的に増えているとして注意を呼びかけています。