宮崎市が伝統野菜など地元農産物の魅力を動画で発信

宮崎市は伝統野菜の「佐土原ナス」など地元の農産物などの魅力を広く知ってもらおうと、栽培の様子や調理方法を紹介する動画の配信を始めました。

宮崎市の公式ユーチューブサイトで配信が始まったのは「農Eat 農Life」というシリーズ動画です。

第1弾の動画では、江戸時代から宮崎市佐土原町を中心に栽培されてきた「佐土原ナス」が取り上げられ、清山市長が市内の農家を訪ねて生のままナスを食べたり、サラダや焼きナスに調理したりする様子が紹介されています。

佐土原ナスは皮が薄くアクが少ないため、生でも食べられるほか、火を通すととろけるような食感になるのが特徴です。

一方で、栽培が難しく、色や形が不ぞろいなので、商品規格に合わせた大量生産が難しいなどの理由から戦後、作られなくなりました。

しかし、近年、地元の農家が保存されていた種で再び栽培を始め、現在では11戸の農家で年間およそ100トンを出荷するまでになりました。

市では今後も地元産の農畜産物や海の幸を取材し、動画を発信することにしています。

宮崎市農業振興課の担当者は「宮崎が誇る食材を広く知ってもらい、飼料価格の高騰などで厳しい経営が続く生産者の所得向上につなげたい」と話しています。