宮崎空港 巨大地震津波を想定した避難訓練 周辺住民も参加

南海トラフ巨大地震による津波を想定し、沿岸部の宮崎空港周辺の住民が津波避難ビルに指定されている空港の建物に避難する訓練が11日行われました。

この訓練は防災意識の向上などを目的に空港周辺の4つの自治会が行い、住民や空港の職員、それに消防団などおよそ250人が参加しました。

夜間にマグニチュード9規模の南海トラフ巨大地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で、防災行政無線からサイレンと避難を呼びかける放送が流れると、住民たちは津波避難ビルに指定されている宮崎空港のターミナルビルまで歩いて避難しました。

中にはベビーカーを押す夫婦や車いす役の子どももいて、空港職員に助けてもらいながらビルの屋上を目指していました。

海岸に近い宮崎空港周辺には南海トラフ巨大地震の発生から25分ほどで津波が到達すると想定されていますが、11日の訓練ではほぼ時間内に避難が完了したということです。

1歳の女の子と一緒に避難した夫婦は「路面が想像以上にガタガタしているなど実際に体験したからこそわかったことがあった。この経験をいざという時に生かしたい」と話していました。

宮崎空港ビルの林絹子危機管理室長は「大勢の人が避難して来るので集まった人が安心できるよう工夫していきたい」と話していました。