えびの市長 自筆でなく印刷の年賀状送る 公職選挙法で禁止

えびの市の村岡隆明市長が、公職選挙法で禁じられている自筆ではないすべて印刷された年賀状を市民に送っていたことがわかりました。
市議会議員に初当選した1999年以降、同じ対応を続けていたということで村岡市長は「認識が甘かったと深く反省している。今後は直筆に改めたい」と話しています。

村岡市長によりますとことし宛先や差出人のほか「ことしもよろしくお願いいたします」などと新年のあいさつが印刷された年賀状およそ20枚を市民に送りました。

公職選挙法は、政治家が答礼のための自筆によるものを除き、年賀状などを出すことを禁止しています。

一方で法律には自筆の範囲や罰則の規定はありません。

市長は以前から年賀状が届いた人に印刷した年賀状を返事として出していて、市議会議員に初当選した1999年以降、同じ対応を続けていたということです。

村岡市長は、返事を送るだけなら問題ないと認識していたと釈明した上で「私の認識が甘かったと深く反省しています。今後は直筆で年賀状を出すよう改めます」とコメントしています。