梅毒の感染者急増 県が無料の匿名検査を20日から開始

梅毒の感染者が増えていることから、県は各地の医療機関で無料で受けられる匿名検査を20日から始めました。

県によりますと、ことしに入ってから今月15日までに梅毒の患者数は138人報告されていて、最も多かった去年の人数をすでに上回っています。

このため、県は早期の治療につなげようと、これまで県内8つの保健所で行っていた梅毒とHIV=ヒト免疫不全ウイルスの無料で受けられる匿名検査を、20日から各地の医療機関でも受けられるよう拡大しました。

検査を受けられるのは、宮崎市、都城市、延岡市、日南市、えびの市、川南町、西米良村の7つの市町村の17の医療機関で、事前の電話予約が必要です。

また、対象は無症状で感染に不安がある人となっています。

この取り組みは今月末まででいったん終了するものの、再来月の12月にも行われる予定になっているということで、詳しい情報は県のホームページで確認することができます。

県感染症対策課では「梅毒やHIVは自覚症状がなくても人にうつしてしまうおそれがあるので、少しでも不安のある人はこの機会にぜひ検査を受けてほしい」と話しています。