子どもたちが焼き畑農法で育てたそばの実を収穫 椎葉村

椎葉村の子どもたちが18日、耕作放棄地を活用して伝統的な焼き畑農法で育てたそばの実を収穫しました。

平地の少ない椎葉村では今も山の一部を燃やした焼き跡で作物を育てる焼き畑農法が残り、世界農業遺産の認定要素にもなっていて、熊本県との県境にある尾向小学校では35年前から子どもたちが焼き畑を体験しています。

18日は児童19人のほか、地域の人など70人ほどで、ことし7月に学校近くのおよそ50アールの耕作放棄地で焼き畑を行って自分たちで育ててきたそばの実を、収穫しました。

子どもたちは、高さ1メートルほどに育ったそばをかまやはさみを使って根元から刈り取って次々に収穫していきました。

小学5年生の女子児童は「ことしはそばの実がとても多く実りました。一生懸命そばをこねてみんなが笑顔になるそばを作りたいです」と話していました。

18日収穫したそばの実は、2週間ほど乾燥させたあと製粉して、来月、村で行われる収穫祭で子どもたちがそばを打ってふるまうということです。