外国人向けツアー開発へ 酒蔵に海外の旅行関係者招き見学会

海外からの観光需要の回復へ、新たな一手です。
宮崎県が出荷量日本一を誇る「本格焼酎」を売りにしたツアーの開発に向けて、県内の酒蔵に海外の旅行関係者を招き、意見を集める見学会が行われています。

見学会は県が企画し、韓国と台湾の旅行会社や旅行メディアの関係者6人が、17日から18日にかけて宮崎県内の酒蔵を巡ります。

17日は宮崎市内の焼酎メーカーの酒蔵を訪れ、メーカーの社長から焼酎づくりの工程や製造に使われる機材などの説明を受けました。

また、酵母などが入った「酒母」と呼ばれる液体と、細かく砕いた蒸したイモを混ぜ合わせる工程を体験し、参加者たちは長さ3メートルの竹の棒でタンクの中を丁寧にかき混ぜていました。

一行は18日も日之影町や日向市の酒蔵を見学するほか、今月24日にはシンガポールや香港などから新たに10人ほどが訪れるということです。

今後、見学会の意見をもとに、協力する旅行会社がことし12月から本格焼酎を売りにした外国人向けのツアーを販売する予定です。

韓国の旅行会社の担当者は「仕込みなど焼酎作りの一連の工程を見られて、感銘を受けました」と話していました。

県観光推進課の大隅崇行さんは「インバウンドが回復する中、全国的に競争が激しくなっている。焼酎という強みを生かして海外観光客増加につなげていきたい」と話していました。