“飲酒運転の根絶を”運転代行業者の研修会 宮崎市

人手不足が深刻な運転代行業でドライバーがことしの交通事故の傾向などを学び、飲酒運転の根絶について考える研修会が宮崎市で行われました。

この研修会は、県内の運転代行業者で作る団体が20年以上前から行っているもので、10日は運転代行を行うドライバーなどおよそ60人が参加しました。

始めに警察から新型コロナが5類に移行してから県内では交通事故が増加していて飲酒運転による事故もことし9月末時点で114件とすでに去年1年間の件数を上回っていることが説明されました。

これを受けて、酒を飲んだ人たちの運転代行業者の利用が進めば、結果として飲酒運転の根絶につながると呼びかけました。

一方で県内では去年末時点で148の運転代行業者に687人のドライバーが公安委員会に登録されているということですが事業者の数は10年以上前から減少傾向が続いています。

これに伴い、ドライバーの数もコロナ禍前の4年前と比べて3割ほどにあたるおよそ300人少なくなっていて人手不足の状況が深刻になっているということです。

このため、業界団体では先月から位置情報などを利用して効率的な配車を行うことができるアプリを導入するなど対策を進めています。

参加した66歳のドライバーは「高齢者と呼ばれる年代なので十分に注意しながら業務にあたりたい。運転代行が飲酒運転撲滅につながればいいと思う」と話していました。