大手コンビニが宮崎牛を使った商品販売へ 県内の和牛農家支援

餌の輸入飼料の高騰で苦しい経営が続いている県内の和牛農家を応援しようと、大手コンビニが宮崎牛を使った商品を販売することになり、3日、関係者が宮崎市の清山市長を訪ねて報告しました。

宮崎市役所を訪れたのは、JA宮崎中央と都城市の食肉加工会社のミヤチク、それに大手コンビニのファミリーマートの関係者です。

一行は清山市長と面会し、今月10日から来月6日までの期間、宮崎と鹿児島の両県にある合わせて389店舗のコンビニで宮崎牛を使った商品を販売することを報告しました。

販売されるのは、宮崎牛の焼肉の弁当と、焼き肉の具が入ったおにぎり、それに焼き肉と卵のサンドイッチの3点です。

弁当のパッケージには、宮崎牛が返礼品となっている宮崎市のふるさと納税の受け付けサイトに誘導するQRコードが表示されています。

商品を試食した清山市長は「宮崎牛は日本一のおいしさだ。ぜひ多くの人に味わってほしい」と話していました。

JA宮崎中央によりますと、円安やロシアによるウクライナ侵攻の影響で、牛の餌となる輸入飼料の価格が高騰しているため、畜産農家にとっては厳しい経営が続いているということです。

牛を育てているJA宮崎中央肥育牛部会の川越哲也部会長は「今回の取り組みが宮崎牛の消費拡大につながれば大変ありがたく、期待している」と話していました。

また、大手コンビニに宮崎牛の枝肉を納入したミヤチクの有馬慎吾社長は、コロナ禍による外食離れ以降、宮崎牛の消費低迷が続いているとして、今回の取り組みに期待を寄せていました。

有馬社長は「宮崎牛の在庫がたまっていく中、いかに販売してくかが課題となっている。コンビニでの販売をきっかけに消費拡大を目指していきたい」と話していました。