宮崎市の商業施設「アミュプラザ」の店舗フレックスタイム制に

柔軟な働き方を実現しようと、宮崎市の商業施設「アミュプラザみやざき」では、2日から店舗ごとに営業時間を調整できるフレックスタイム制度の導入が始まりました。

アミュプラザみやざきは、これまで飲食店を除き、午前10時から午後8時まで営業してきましたが、柔軟な働き方を実現しようと、2日からフレックスタイム制度を試験的に導入しました。

各店舗は、一部を除いて午前11時から午後7時までは必ず働く「コアタイム」と定めますが、その前後の1時間の営業時間は店舗が自由に決められることにしました。

2日は、施設内で制度の導入について掲示され、一部の店舗ではさっそく営業時間を変更していました。

このほか、アミュプラザみやざきでは、年間2日間、全館で休業日を導入していますが、今月からは店舗で独自の休暇を年に2日取得できる特別休業制度も導入しました。

運営会社は、商業施設で人手不足が課題となる中、今後も働きやすい職場環境を整えることで人材確保につなげたいとしています。

買い物に訪れていた20代の女性は「客としても、ストレスなく働いている従業員の人に接客してもらえるので良い取り組みだと思います」と話していました。

アミュプラザを運営するJR宮崎シティ営業部の石橋晶詠さんは「フレックスタイム制度を導入し、スタッフに働きたいと思ってもらえる職場づくりを目指していて、今後も地元の方が働きやすい職場づくりをしていきたいです」と話していました。

商業施設の運営会社によりますと、2日から始まったフレックスタイム制度を利用しているのは現時点では5店舗だということです。

施設には飲食店も含めておよそ100店舗あるので、制度を利用しているのは一部にとどまっていますが、多様な働き方を実現するうえで、まずは選択肢を提供していきたいとしています。

背景には、この業界の慢性的な人手不足があり、店舗で従業員のシフトが組みにくくなる中、営業時間を一律で固定していると店長や一部の従業員に大きな負担がかかることもあったということです。

働きやすい職場作りを進めることで従業員が定着してよりよいサービスも提供できる。

フレックスタイムの導入に踏み切った背景にはこうした狙いがあるということです。