“スーパークレイジー君”西本誠宮崎市議 性的暴行で起訴

スーパークレイジー君の名前で活動し、今月6日に逮捕された宮崎市議会の西本誠議員について、宮崎地方検察庁は知人の女性に性的暴行をしたなどとして起訴しました。

起訴されたのは、スーパークレイジー君の名前で活動する宮崎市議会議員、西本誠被告(37)です。

起訴状などによりますと、西本議員は今月3日、宮崎市で30代の知り合いの女性の腕などを引っ張ってホテルに連れ込み、両腕を押さえつけて性的暴行をしたうえ、けがをさせた罪に問われています。

女性は一連の暴行のほか、逃げようとした際に、ホテルの階段から落ちて手や腕に全治およそ10日から3週間のけがをしたということです。

検察は認否などについて明らかにしていませんが、27日に接見した弁護士によりますと、西本議員は「無理矢理、性的暴行をするつもりはまったくなかったが、ホテルに入る際のやりとりで手を強く引っ張ってしまったかもしれない」などと話しているということです。

西本議員が起訴されたことを受けて、宮崎市議会の前本尚登議長は「検察による起訴処分を受け、改めて遺憾に思っております。宮崎市議会としては今後も引き続き、市政発展のため議会活動に取り組んでまいります」とコメントを出しました。

市議会では、今月11日に辞職勧告決議案が提出され、全会一致で可決されています。

ただ、この決議に法的な拘束力はありません。

西本議員の起訴を受けて27日午後、担当の弁護士が記者会見を開きました。

弁護を担当する加藤博太郎弁護士は27日午後2時半前に宮崎北警察署を訪れ、西本議員と接見しました。

その後、宮崎市内で記者会見を開き、西本議員の話として「一連の行為自体についてはおおむね認めているが、無理矢理、性的暴行をするつもりはまったくなかった。被害者の女性に対しても謝罪のことばを口にしている」と説明しました。

今後の弁護の方針については、西本議員と話し合って決めていくということですが、罰則の重い不同意性交等傷害の罪で起訴されたことについては、「着衣は脱がせておらず、肌に直接触れたわけでもなく重すぎると考えている」と述べ、より刑の軽い罪にとどまるとの見解を示しました。

また、議員の辞職について西本議員が「今は頭がいっぱいですぐには決められず、改めて自分の口で説明したい」と話していることを明らかにしました。