最新技術活用の医療機器 宮崎市で展示会

医療への理解を深めてもらおうと県内のメーカーが最新技術を活用して開発された医療機器を紹介する展示会が宮崎市で開かれました。

宮崎県は、2010年に医療関連産業の振興を目指す内閣府の「東九州メディカルバレー構想特区」に指定されていて産官学による研究開発や、医療機器メーカーの誘致などに取り組んでいます。

こうした中、医療への理解を深めてもらおうと県内のメーカーが最新技術を活用して開発した医療機器およそ25点の展示会が宮崎市で開かれました。

このうち、VR=バーチャルリアリティーの技術を活用した特殊なゴーグルは人工の肛門やぼうこうをつけて生活する「オストメイト」の排泄の方法や装具の扱い方を仮想現実の中でわかりやすく学ぶことができます。

訪れた人は、医療機器を手に取ったり、担当者に使い方や性能を聞いたりしながら、熱心に最新の技術を見て回っていました。

宮崎市の20代の女性は「高いレベルの技術を見ることができて、すごく参考になりました。こういう機会があることを知らなかったので、参加できてよかったです」と話していました。

県食品・メディカル産業推進室の西久保耕史室長は「医療・福祉の関連機器産業は、高齢化が進む中でたいへん重要になっている。素晴らしい製品が数多く誕生するようしっかりサポートしたい」と話していました。