給食の提供が停止した問題 県が調理員を直接雇用し給食を再開

学校などに食事を提供する広島市の会社が、突然、提供を停止し、県内でも一部の学校で給食が出せなくなった問題。
県は、当面の間、会社と雇用契約を結んでいた調理員を直接雇用することになり、給食の提供が再開しました。

この問題では、全国で学校などに食事を提供する広島市の会社「ホーユー」が突然、提供を停止し、県内でも、県立の高校と特別支援学校のあわせて7校で給食が出せなくなりました。

県は、契約違反があったとして今月9日にホーユーとの契約を解除し、当面の間、会社に雇用されていた調理員50人を直接雇用する方針を決め、提供が再開しました。

このうち、およそ70人が通う宮崎東高校の定時制夜間部でも、14日から夕方の給食が再開しました。

給食が停止していた3日間は、学校が弁当を用意して対応していましたが、14日は鶏飯やギョーザなど温かい食事が提供されました。

宮崎東高校の黒木康臣教頭は「今週の月曜日からは外注した弁当で対応していたが、給食を再開することができた。これからも授業に集中できる環境を整えていきたい」と話していました。

影響を受けた7校のうち、14日までに6校が給食を再開し、残り1校も今月19日に再開する見込みです。

調理員の直接雇用はことし11月までで、それまでに新たな業者と委託契約を結ぶことにしています。