ホテル浴槽から基準値超のレジオネラ菌 宮崎市1年余指導せず

宮崎市は、1年余り前に市内のホテルの浴槽から国の基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたという報告を受けたものの、消毒などを指導せず、再び基準の10倍以上の菌が検出されたとして謝罪しました。
これまでに健康被害は確認されていないということです。

これは、宮崎市が9日会見を開いて明らかにしました。

市によりますと去年7月、保健所の職員が市内の観光地、青島にある「AOSHIMA SUIKOEN」から、浴槽の水質検査で国の基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたという報告をファックスで受け取った際に見落とし、消毒などを指導していなかったということです。

その後、先月になって別の職員が見落としに気付いたのをきっかけに再び検査が行われ、男湯と女湯の浴槽などから基準の10倍から13倍のレジオネラ菌が検出されました。

ホテル側は最初に問題が分かって以降、浴槽などを消毒したものの、再検査は行っていなかったということです。

毎月、平均で延べ800人から1000人の宿泊者がいましたが、これまでに健康被害は確認されていないということです。

ホテルでは現在、市の要請や指導に基づいて大浴場の利用を停止して浴槽や配管の洗浄などを行っています。

宮崎市健康管理部の袈裟丸未央部長は会見で「市民の皆様に不安と心配をおかけして大変申し訳ありません」と謝罪しました。