宮崎県 140億円余の補正予算案発表 和牛繁殖農家支援など

県は、低迷する子牛価格で苦しむ和牛繁殖農家への支援事業などを盛り込んだ総額140億円余りの一般会計の補正予算案をまとめました。

県は1日、県議会の議会運営委員会で一般会計の補正予算案を発表しました。

総額は146億4400万円余りで、この中で子牛価格の低迷で安定的な経営が難しくなっている和牛繁殖農家の支援事業として合わせて1億8000万円余りが盛り込まれています。

この支援事業では、▽九州・沖縄地方の子牛の平均価格が国の定める基準より低い場合に農家が受け取ることができる国の補助に県が上乗せ分を支給するほか、▽10歳以上になった母牛を新たな母牛に変える際、1頭あたり5万円を支援します。

今回の補正予算案を含めると今年度の一般会計の予算は6984億6845万円余りとなります。

このほか、先月の台風6号で被災した道路や河川の復旧費用も今後予算案に盛り込まれ、9月議会に提出される見込みです。

県財政課の高妻克明課長は「和牛の繁殖、肥育などそれぞれの農家が宮崎牛ブランドを支える中、主に生産基盤を担う繁殖農家の現状を重く受け止め、今回の予算案となった。台風6号については、少しでも早く県民の皆さんに日常を取り戻していただくため追加提案ができないか検討している」と話していました。