新富町の空自新田原基地 F35Bの運用にあたる飛行隊新設へ

来年度、新富町の航空自衛隊新田原基地に、最新鋭のステルス戦闘機、F35Bが6機配備され、機体の運用にあたる飛行隊が発足することになりました。

F35Bは短い滑走で離陸し、垂直に着陸することができるステルス戦闘機で、防衛省が今後、42機を調達する計画です。

これについて、防衛省は31日、来年度末に最初の6機を新富町の新田原基地に配備することを明らかにしました。

これに合わせて、来年12月にはおよそ110人の体制で機体を運用する飛行隊を新田原基地に発足させるということです。

F35Bは、海上を航行する艦艇でも発着できるのが特徴で、防衛省は事実上の空母化に向けて甲板の改修を行っている海上自衛隊の大型護衛艦、「いずも」や「かが」に載せて運用する計画です。

また、護衛艦での発着を想定した訓練を行えるよう、艦艇の甲板を模した施設を鹿児島県の馬毛島に整備する方針です。

F35Bの新田原基地への配備について、防衛省は、「かが」が配備されている広島県の海上自衛隊呉基地や馬毛島に比較的近いことを理由に挙げています。

【新富町 小嶋崇嗣町長の話】
新富町の小嶋崇嗣町長は「人口が増えるというプラス面もあるが、騒音の悪化も懸念されるため、町としては、さらなる騒音対策や安全対策を国に要望していきたい」と話しています。