非行少年などの立ち直り支援強化で協定 県警と宮崎少年鑑別所

県警察本部と宮崎少年鑑別所は非行少年などの立ち直りの支援について29日連携を強化する協定を結びました。

県警察本部で行われた締結式には、迎修二生活安全部長や宮崎少年鑑別所の渡邊智昭所長などが出席しました。

それぞれ協定書に署名したあと迎部長が「少年鑑別所の知見を持って支援することで取り組み強化につながると期待している」とあいさつしました。

今回の協定では警察が管理する少年・少女の家族構成や非行歴などの個人情報を本人と保護者の同意があれば、簡単な手続きで共有できるようになるほか、少年鑑別所の心理技官が分析した非行少年の心理学的な特徴を警察も把握し、その後の支援活動に役立てることなどが盛り込まれています。

県警察本部によりますと、ことしに入って先月までに罪を犯したり、その恐れがあったりする「非行少年」として警察が把握した少年・少女は134人で前の年の同じ時期と比べて、36人増えているということです。

渡邊所長は「核家族化の中で、保護者たちの悩みも大きくなっていると感じています。協定の締結によって、家族や本人の悩みを減らしていきたい」と話していました。