自殺予防週間の相談会などの利用を呼びかけ 宮崎市

来月の「自殺予防週間」を前に、宮崎市のショッピングモールで啓発活動が行われ、県の職員が臨床心理士や弁護士による無料の相談会などの利用を呼びかけました。

9月10日から16日は「自殺予防週間」です。

これを前に、28日、宮崎市の「イオンモール宮崎」では、県の職員たちが自殺予防を呼びかけるチラシを配りました。

チラシでは、心の悩みや経済的な問題について臨床心理士や弁護士に相談できる無料のワンストップ相談会を来月10日にイオンモール宮崎で開くことや、自殺予防の特設サイト「ひなたのおせっかい」について紹介され、職員たちが利用を呼びかけていました。

県によりますと、県内では去年1年間の人口10万人あたりの自殺者数が20.4人と、全国で3番目に高くなりました。

年代別では70代が45人と最も多く前の年から19人増えたほか、10代も9人に上っています。

厚生労働省によりますと、夏休み明けの8月や9月に児童や生徒などの自殺が多く、学校生活やいじめなどに悩む子どもにとって学校の再開が心理的な負担となることが要因の1つとみられています。

県福祉保健課の野口愛子主幹は「周りに悩んでいる人がいれば『なんかあったと?』と声をかけ、自分の意見を言ったり、批判したりするのではなく、うなずきながら話を聞いてあげてほしい」と話していました。