高千穂の夜神楽など神楽の世界遺産登録へ 国への要望活動確認

高千穂の夜神楽など国の重要無形民俗文化財に指定されている全国の神楽の保存団体の協議会が開かれ、ユネスコの無形文化遺産への登録に向けて、昨年度に続き、国に要望活動を行うことを確認しました。

全国では、宮崎県をはじめ、岩手県や山口県など40の神楽が国の重要無形民俗文化財に指定されていて、このうち宮崎県では高千穂の夜神楽など全国で最も多い4つが指定されています。

23日は、これらの神楽の保存団体や関係する自治体の担当者らおよそ180人が参加して、協議会の総会が開かれました。

協議会では、神楽の無形文化遺産への早期の登録を目指していて、中では、昨年度に続いて今年度も神楽の登録をユネスコへ提案するよう文化庁に要望することなどを確認しました。

協議会の会長を務める高千穂神社の後藤俊彦宮司は「世界文化遺産への登録に向けては各地でさまざまな動きがあるが、地域の活性化につながるので神楽の登録への提案を最優先してほしいと国に訴えていきたい」と話していました。