「福祉避難所」県内では306か所確保 県“さらなる確保を”

災害時に高齢者や障害者などを受け入れる「福祉避難所」が県内では合わせて306か所確保されていることが県のまとめで分かりました。
県は「南海トラフ巨大地震などに対応するにはまだ数が足りない」としてさらなる確保を進める方針です。

福祉避難所は地震や大雨などの際に高齢者や障害者といった特に配慮が必要な人を受け入れる避難所で、市町村が指定する「指定福祉避難所」と市町村と施設が事前に協定を締結するなどして災害時に施設自体が避難所となるものがあります。

県がこのほど県内の確保状況をまとめたところ、指定福祉避難所が80か所、協定などにより確保された福祉避難所が226か所のあわせて306か所にのぼることがわかりました。

306か所に合わせて何人が避難できるかは分かっていませんが、南海トラフ巨大地震のような大規模災害では配慮が必要な避難者の数はおよそ4万3000人にのぼると推計されています。

県は「現状の施設数では大規模災害時には要配慮者を収容しきれず、通常の避難所を利用してもらうことになる」としていて、今後、福祉避難所のさらなる確保を進めることにしています。