物価高対策で県が理容店など支援 ポイント付与で利用促進へ

物価高の影響でパーマ液や洗剤の価格が上昇し、打撃を受けている理容店やクリーニング店などの利用を促すため、県はこれらの店でキャッシュレス決済を利用した客を対象に、ポイントを付与するキャンペーンを来月から実施することになりました。

これは、河野知事が22日、定例記者会見で発表しました。

キャンペーンは、来月1日からキャッシュレス決済を導入している県内の理容店と美容室、クリーニング店の、およそ1400店舗で実施されます。

これらの店ではパーマ液や洗剤などの仕入れ価格の上昇のほか、光熱費も物価高の影響を受けているということで、県が支援に乗り出すことになりました。

利用者が対象となる店舗で「PayPay」や「楽天ペイ」などのアプリを使ってキャッシュレス決済をすると、一部がポイントで還元される仕組みで、県はことし6月の補正予算でおよそ1億6500万円を計上しています。

期間は11月末までで、決済1回につき最大で1000ポイント、合計で4000ポイントを上限に付与されるということです。

県内のこれらの店でキャッシュレス決済を導入しているのは全体の3割ほどで、県はキャンペーンを周知して対象店舗を増やしたいとしています。

河野知事は「物価高の影響が続く中、県民に幅広く利用していただき、地域経済の回復に貢献してほしい」と話しています。