若者の“たまり場”化する宮崎駅周辺の治安対策会議

若者の“たまり場”化が進み治安の悪化が問題となっているJR宮崎駅周辺。
警察や行政が対策を話し合う会議が開かれ、今後の治安対策を話し合いました。

JR宮崎駅周辺は、若者がたむろして道を塞いだり、禁止エリアでスケートボードを滑るなど若者の“たまり場”となり、治安の悪化が問題となっています。

ことし6月には駅東口で現金を脅し取った疑いで少年3人が逮捕されたほか、周辺では自転車の盗難も相次いでいて、警察によりますと駅周辺の補導の件数はことしに入って6月までで去年の同じ時期を5件下回っているものの、27件に上っています。

ただ、駅周辺のエリアを管轄する宮崎北警察署が認知する刑法犯のおよそ1割が駅周辺に集中していることから、警察は特に事件や迷惑行為の多い駅の東口の取り締まりを強化しています。

一方で取り締まり強化には限界があるため、警察や宮崎市、それにJR九州宮崎支社などは駅周辺の治安維持対策のあり方を話し合っています。

30人ほどが参加した21日の会議は大半が非公開で行われ、警察によりますと、大人が未成年に酒を買い与えているおそれもあるとして駅構内の店舗のパトロールも行う必要があるのではないかといった意見が出されたということです。

宮崎駅周辺は当初、商業施設・アミュプラザみやざきなどがある西口に若者が多く集まり、路上に座り込むなど通行の妨げやスケートボードによる騒音などが問題となっていました。

しかし、商業施設の管理会社などが看板の設置や警備員による声かけなどの対策を進めると西口での迷惑行為は減少傾向になりました。

一方でことしに入って問題となっているのは駅の東口で市有地が多く、鉄道会社だけでは対策を行うことは難しいため、ことし3月からは警察が東口を中心にした取り締まり強化を進めています。