ジェトロ宮崎が海外進出失敗の経営者から学ぶセミナー
海外輸出に取り組む経営者の失敗談から販路拡大のカギを学んでもらうセミナーが開かれました。
このセミナーは、ジェトロ宮崎が開いたもので、宮崎市の会場やオンラインでの参加も含めておよそ90人が参加しました。
21日は、干ししいたけを24の国や地域に輸出している高千穂町の杉本和英さんが講演し、自らの失敗談とそこから学んだ教訓を語りました。
杉本さんは、ドイツの展示会に訪れた際に商品や荷物が現地に届かないなどトラブルが続き、自分のスーツケースに詰め込んだ干ししいたけを現地で調理してPRするなどその時に自分ができる事を積み重ねてきたということです。
また、時間をかけて作った商品パッケージでも海外市場の関心を引けず、大自然の中で生産されるしいたけの様子をSNSなどで発信したところ商品の魅力が伝わったということです。
そして、これらの経験から常に代替案を考えながら粘り強く取り組むことが重要だと呼びかけていました。
会場では、海外への販路拡大を考える参加者から他社との差別化やSNSでの情報発信の工夫などについて質問が出され、杉本さんが1つ1つアドバイスしていました。
竹炭パウダーの輸出に取り組む国富町の男性は「成功している人も何らかの失敗を重ねて今があることがわかり勇気づけられました。勇気をもって一歩一歩前に進みたいです」と話していました。
杉本さんは「やらなくてもよい失敗はみんなで共有し、その経験を利用してもらうことで自分たちの商品を世界に発信してもらいたいと思う」と話していました。