去年の台風で浸水被害の国富町田尻地区 住民が備えを進める

去年9月の台風14号の大雨で住宅の浸水の被害が出た国富町田尻地区では、住民たちが台風6号の接近を前に備えを進めていました。

このうち、自動車整備工場を経営する弓場元長道さん(64)は、去年の台風14号の際に近くの用水路などがあふれて工場内が浸水しタイヤチェンジャーなどの機械が水につかったということです。

修理などで80万円ほどかかったということで、今回は積み重ねたコンクリートブロックの上に機械を置くなどして浸水被害を防ぐための対策を取っていました。

弓場元さんは「大雨が降ってから重い物を動かそうとしても間に合わないので、事前に対策を取りました。徒労に終わってほしいですが、心配してもしょうがないので今できる最善策を講じたい」と話していました。

また、同じ地区に住む福島洋子さん(74)も、去年の台風14号の際に庭や玄関まで水がきて車が浸水する被害を受けました。

当時は身の危険を感じたものの、気付いたときには自宅近くの道路が冠水し一緒にいた娘たちとともに避難できなくなったため、今回は早めの避難ができるよう準備を進めているということです。

福島さんは「すでに車には避難するための荷物をまとめています。去年のことがあったので、避難指示が出たらすぐ避難しようと思っています」と話していました。