農業の担い手確保 県がベトナムとの農業分野での交流継続へ

宮崎県は、人手不足が進む農業の担い手確保のため、現地の農業大学と連携を結ぶなどつながりが深くなっているベトナムとの交流をこれまで以上に進めていくことになりました。

これは、1日の定例会見で河野知事が説明しました。

農業の人手不足が進む県では、去年、人材を受け入れてインターンシップを行う連携をベトナム国立農業大学と結ぶなど将来的な担い手確保につなげる取り組みを進めています。

これらを背景に河野知事は、技能実習生を中心に県内で働く外国人全体のおよそ4割と最も多く、つながりが深くなっているベトナムに先月、初めて訪問しました。

この中では、ことし秋ごろに、連携を結んでいるベトナム国立農業大学からの技能実習生13人を都城市やえびの市の農業法人で受け入れることを確認したということです。

さらに県がたい肥作りなど技術支援を行っている農業が基幹産業のナムディン省とコロナ禍で停滞していた農業分野での人材の交流をこれからも続けることで合意し、来月にはナムディン省の関係者が県内の農業高校などの視察に訪れるということです。

河野知事は「日本で学びたいという現地の若者と接し、しっかりと受け入れ体制を整える必要があると感じた。農業をはじめ、介護福祉や建設分野でも連携を深め人材確保に結びつけたい」と話していました。