国内初 日仏共同の戦闘機訓練 新富町の新田原基地

新富町の航空自衛隊新田原基地では、26日から自衛隊とフランス空軍の共同訓練が行われています。
日仏共同の戦闘機訓練は、国内で初めてです。

訓練は、フランス軍がインド太平洋地域で各国と合同で行っている大規模な訓練の一環で、26日夕方、フランス空軍の主力戦闘機「ラファール」や輸送機が新田原基地に到着しました。

27日は、訓練に参加する日仏双方の隊員らが参加して、記念の式典が行われました。

この中で、フランス航空宇宙軍展開部隊のマルク・ルブイユ准将が「インド太平洋地域ではとりわけ日本は重要なパートナー国で、相互理解を深める必要がある」とあいさつしました。

このあと、早速、双方の戦闘機などが訓練を行う空域に向けて出発しました。

訓練には、フランス空軍から4機、航空自衛隊からF15戦闘機など7機が参加する予定で、新田原基地周辺や関東周辺の空域などで空中で隊形を組む「編隊飛行」などを行います。

日仏共同の戦闘機訓練は国内で初めてで、新田原基地でアメリカ以外の外国軍との共同訓練が行われるのも初の試みです。

27日は共同記者会見も開かれ、航空自衛隊トップの内倉浩昭航空幕僚長が「我が国を取り巻く、厳しい安全保障の状況についてフランス側と意見交換できたことを大変うれしく思っている。今回の訓練を通じてフランスの自由で開かれたインド太平洋への継続的な関与と実現にもつながると考えている」と訓練の意義を述べました。

また、フランス航空宇宙軍トップのステファン・ミル大将は「フランス軍戦闘機の初の日本訪問という、歴史的な場に立ち会えて大変光栄だ。より良い相互関係を築くきっかけとなるだろう」と述べました。

日仏共同訓練は29日まで行われます。