幼い頃から始める性教育の催し 延岡市

幼い頃から塗り絵などの遊びを通じて自分の体や性について学んでもらう性教育の催しが、17日延岡市で開かれました。

この催しは、幼い頃からの性教育を推進している延岡市の団体が延岡総合文化センターで開いたもので、およそ200人の家族連れが参加しました。

この中で、団体の代表で地元の助産師の水野弥生さんが講演し、子どもには2歳ごろから自分の性や体への意識が芽生えることを説明しました。

その上で、幼いうちから正しい性の知識を伝えて自分や他者の体と心を大切にする意識を育むことが性被害や将来の予期せぬ妊娠を防ぐことにつながることを伝えました。

会場では、塗り絵を通じて胸や性器など、いわゆる「プライベートゾーン」について学ぶコーナーも設けられました。

子どもたちは体のイラストを見て「人に見せたくない」と感じる部分に色を塗り、簡単に人に見せたり、触らせたりしないことや、もし触られそうになったらしっかり嫌だと伝えることを教わっていました。

7歳の息子を連れた女性は「体のことをどう伝えたらいいか悩んでいたので、遊びを通じて子どもと話せてよかった」と話していました。

主催した日本いのち心アカデミー協会の水野さんは「幼いから性教育を行えば自分の身を守り、他者を大切にすることにもつながるので、家庭でも実践してほしい」と話していました。