マイナンバー情報を別人にひも付け 県内で2000件余のミス

宮崎県は知的障害者向けに発行する療育手帳の情報が別の人のマイナンバーに誤ってひも付けられていたミスが2000件あまりあったと発表しました。

宮崎県によりますと先月、国からの通知を受けて調査した結果、知的障害者向けに発行する療育手帳の情報のうち、手帳の番号や障害の程度などが別の人のマイナンバーに誤って紐付けられるミスが2336件確認されたということです。

県では去年10月下旬、このひも付け作業の中で手帳のデータをコピーして国に報告する際に「行」がずれた状態でデータを貼り付けていたことがわかり、改めて正しい情報の登録をしたものの前のデータが削除されていなかったため、2つのデータが重複してひも付けられていたということです。

誤って紐付けられた情報はマイナンバーカードの専用サイト「マイナポ−タル」で今月までのおよそ8か月間、閲覧できる状態だったということですが、これまで個人が特定される情報の流出は確認されていないということです。

県によりますと情報の入力は職員1人が担当し、入力後のチェック体制もなかったということで、今後、複数での確認を行うなどして再発防止に努めたいとしています。

県障がい福祉課の佐藤雅宏課長は「マイナンバー制度の信頼を損なうもので、皆さまには多大なるご迷惑をおかけし申し訳ありません」と陳謝しました。