梅毒の患者が急増 清山宮崎市長らが繁華街で感染予防呼びかけ

性感染症の「梅毒」の患者が急増しているのを受け、医師でもある宮崎市の清山市長が23日、繁華街で感染予防を呼びかけました。

啓発活動が行われたのは宮崎市中心部の繁華街「ニシタチ」で、清山市長が市の職員たちと一緒にリーフレットを配って梅毒の予防を呼びかけました。

宮崎市では、おととしと去年、梅毒の感染者が年間70人未満だったのに対し、ことしは先月末の時点で去年の同じ時期の3倍に当たる51人に上っています。

市によりますと、新型コロナの感染状況が落ち着いたため、SNSの出会い系サイトや風俗店を利用して不特定多数と性的接触をする人が増えているいることが一因だとみられています。

このため市は啓発活動の場に繁華街を選び、コンドームを使うことや、感染しても無症状の場合もあるため気づかないうちに感染を広げないよう心当たりのある人は検査を受けることを呼びかけました。

さらに近くの橘通り沿いに無料の出張検査所が設けられ、事前に予約をした人が匿名で血液検査を受けたり、医師に相談したりしていました。

医師でもある清山市長は「梅毒に感染すると妊娠や出産で子どもに影響が出たり、脳や心臓の重い合併症にもつながったりして健康を大きく害するので、危機感をもってほしい」と話していました。