インフルエンザ集団感染 宮崎市の高校 生徒の半数以上に拡大

生徒と職員がインフルエンザに集団感染した宮崎市の高校では、その後も感染者が増え、全校生徒の半数を超える500人近くに感染が拡大していることがわかりました。
NHKの取材に対して、学校はコロナ禍で控えていた体育祭での生徒による声出し応援を全面的に再開したことなどで、感染が拡大したのではないかと説明しています。

インフルエンザの集団感染が確認されたのは、宮崎市の宮崎第一高校です。

学校と宮崎市保健所によりますと、今月9日、生徒1人のインフルエンザへの感染が確認されたあと、翌日の10日には生徒のクラスメイトなど14人への感染が確認されました。

このあと、インフルエンザに感染した生徒が30人に広がる中で12日に体育祭を行い、週明けの15日に394人の生徒や職員に感染が急拡大したということです。

その後、感染は落ち着いていったものの、これまでに全校生徒およそ900人のうち、半数を超える500人近くがインフルエンザに感染したということです。

感染が拡大したことについて、学校は大型連休の期間中の行楽などがきっかけになったのではないかとしたうえで、5類への移行を受けてコロナ禍で控えていた体育祭での生徒の声出し応援の全面的な再開や、「十五人十六脚」など生徒どうしが接触や密着するような競技を行ったことなどが原因ではないかと説明しています。

これまでに重症化した患者はいないということですが、学校では今月22日まで休校することを決め、生徒に対しては手洗いの徹底などを呼びかけることにしています。