日南市の新庁舎が完成 巨大地震に備え耐震性を向上

南海トラフ巨大地震などに備え耐震性を向上させた日南市の新しい庁舎が完成し、8日、開庁式が行われました。

新しい庁舎の玄関前で行われた開庁式では、高橋透市長らがテープカットやくす玉を割って完成を祝いました。

日南市の新しい庁舎は昭和31年に建設された旧庁舎が老朽化し、耐震性も不足していたことからおよそ44億円をかけて同じ敷地内に建てられました。

鉄筋コンクリート造りの3階建てで、基礎部分には免震装置が設置され、南海トラフ巨大地震クラスの揺れにも耐えられるようになっています。

2階には危機管理室や災害対策本部となる会議室などを隣接させているほか、屋上は市役所の72時間分の電力をまかなえる発電設備を設置するなど、災害対応を重視したつくりが特徴です。

庁舎を訪れた男性は「前と比べて広く、防災への対応も高くなると思うので安心です」と話していました。

高橋市長は「新しい庁舎は大規模災害の際も機能する庁舎なので、市民は安心して利用してもらいたい」と話していました。