うつ伏せ寝の乳児死亡 保育施設が改善へ報告書を提出 宮崎市
先月、宮崎市の保育施設でうつ伏せ寝をしていた1歳未満の乳児が死亡した事案を受け、施設側は24日、職員の配置などの改善策を盛り込んだ報告書を市に提出しました。
先月19日、宮崎市内の保育施設でうつ伏せで昼寝をしていた1歳未満の乳児に異変が見つかり、病院に搬送されたものの、死亡が確認されました。
この施設では以前からうつ伏せ寝の子どもをそのままにしていたほか、見守る職員の数が国の配置基準よりも少ない時間帯があったことが市の立ち入り調査で分かり、市が文書で改善を勧告しました。
市によりますと、改善の報告期限だった24日、施設の担当者が市役所を訪れ、報告書を提出したということです。
報告書では、医師の勧めがある場合を除き、うつ伏せ寝をさせないなどの再発防止策が盛り込まれていたほか、国の基準を満たす人数の職員を配置するとした勤務シフト表などが添付されていたということです。
また、子どもの異常に気付いた場合に備えて新たに作成した対応マニュアルや救命処置の訓練を行うことも報告されたということです。
保育施設は現在、自主的に休園しています。
市は今後、報告書を精査したうえで聞き取りや立ち入り調査を行い、改善の状況を確認していくことにしています。
一方、警察が引き続き当時の状況や乳児の死因を調べています。