完熟マンゴーの最高級品「太陽のタマゴ」初競り 宮崎市

宮崎県の特産品の一つで完熟マンゴーの最高級ブランド、「太陽のタマゴ」のことしの初競りが宮崎市で行われました。

宮崎中央卸売市場には早朝からJAや生産者、県の関係者などが集まり、競りの前には「太陽のタマゴ」の販売開始25周年を祝うセレモニーが行われました。

午前7時すぎに競りが始まると、威勢のいいかけ声が飛び交い500ケースあまりが次々と競り落とされました。

「太陽のタマゴ」は、県産の完熟マンゴーのなかで糖度が15度以上、重さ350グラム以上などの基準をクリアした最高級品で、13日は最も高いもので4Lサイズの2玉入り1箱に60万円の値が付き、記録が残る平成26年以降での最高値を更新しました。

また、5Lサイズの1玉に25万円の値がつくなど全体的に高値での取引が目立ったということです。

最高値を更新したマンゴーは福岡市の百貨店で販売されるということで、競り落とした青果店の担当者は「日本で一番良い商品と思っているので、価格も日本一を狙ってつけました」と話していました。

JA宮崎経済連によりますと、ことしの完熟マンゴーは天候に恵まれて順調に育ち糖度も十分で、県内の生産量はおよそ1078トンと去年より10%ほど増える見込みです。

県内産の完熟マンゴーの出荷は7月いっぱいまで続きます。

13日の初競りに出荷した西都市のマンゴー農家長友敏さんは「ハウス内で暖房に使う燃油価格の高騰など生産コストが上がって農家は大変苦しいが、皆さんに食べてもらって笑顔になって頂ければうれしいです」と話していました。