「県幼児教育センター」開設 講師を幼稚園などに派遣し研修
全国で設置が進められている「幼児教育センター」が宮崎県にも設けられました。
専門知識のある職員を幼稚園や保育園に派遣してスタッフの研修を行うことで幼児教育の質を向上させるのがねらいです。
幼児教育センターは、国が補助金を出して全国的に設置を進めている機関で、宮崎県では今月1日に開設され、5日、県庁の子ども政策課の入り口に看板が掛けられました。
この際、柏田学センター長が「県内の幼児教育・保育施設から相談を受けて助言することで、信頼される機関となるよう努めていきたい」とあいさつしました。
センターでは、幼稚園や保育園の園長経験者など2人を「幼児教育スーパーバイザー」として採用し、依頼のあった園に派遣して職員向けの研修を行ったり、小学校との連携について助言したりすることにしています。
県によりますと、県内に500以上ある幼稚園や保育園などの中には、人員に余裕がなく、教諭や保育士を研修に出せない施設も多いため、講師の派遣を通じて幼児教育の質の向上につなげたいということです。
スーパーバイザーに就任した児玉由子さん(63)は「小学校や幼稚園での長年の経験を生かしてそれぞれ園が抱える悩みを把握し、見合った支援に取り組んでいきたい」と話していました。